千葉県市川市の視能訓練士が
いる眼鏡店

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2023.11.16

眼鏡をかけると近視が進む?

こんにちは。
市川市市川にある眼鏡屋、オオクシメガネの大串です。

お子様のメガネをお作りいただく中で多くいただくご質問があったのでご紹介いたします。

「眼鏡をかけると目が悪くなるから、できるだけかけさせない方がいいんでしょ?」

結論から言うとメガネ装用と近視の進行は関係ありません!

大半のお子様の近視が強くなる原因は眼球が大きくなることで生じるものです。
眼球が大きくなる要因として、「調節ラグによるもの」や「軸外収差理論によるもの」という説があります。

①調節ラグとは?
ヒトは目に入った光が網膜と呼ばれる部分に焦点を結ぶことできれいな像が写し出されます。
近くを見る際、目に入った光は網膜より後方で焦点を結んでしまうため、目に力を入れることで焦点を前方に持っていきます。
それを「調節」と言います。
しかし距離が近いほど調節の負担は増え、長時間見続けることで調節がしづらくなってくると段々と焦点が後方にずれていってしまいます。
これを「調節ラグ」と言います。

短時間であれば影響は少ないですが、長時間になってくると後方にずれた部分を眼球を大きくして差を埋めようとするため、結果近視が強くなってしまいます。

②軸外収差理論とは?
眼球は字の通り球体のため、目に入った光は中心と周辺で微妙に差が生じます。
それにより眼球が大きくなり近視が進行してしまいます。
※現在はこちらの理論の方が調節ラグによるものより影響が大きいとされています。

では近視の予防として有用な手段は何か?

①近見作業をする際は30分に一度は1分ほど遠くを見る(近くを見続けない)
②できるだけ近づけて見ない(最低30~40cmくらいは離して見る)
③一日2時間以上は外遊びをする(または外出する)

私は、近視は現代の近くを見る機会の多い生活の中で、目の負担が少なく済むようヒトが順応していると考えているため必ずしも悪いものだとは思いません。
しかし、眼球が大きくなりすぎると目の病気になるリスクも大きくなるため、できるだけ強くし過ぎないよう①②③を出来るだけ実行していただくことをおススメします。

何か気になる点や近視予防についてご相談してみたいなどございましたらお気軽にお問い合わせください。